オーストラリア盤EPです。UKオリジナルのカタログナンバーGEPに”O"を加えたGEPOから始まり，UKオリジナル盤を踏襲した8000番シリーズとともにオーストラリア独自盤の70000番シリーズがあります。またUKオリジナル盤を踏襲しながらジャケット写真がオーストラリア独自となっているものがあります。
　なお，オーストラリア盤EPの音源としては主にモノLPのテープが用いられ，イギリスからメタル・マザーが送られてきたのは，The Beatles' HitsのSide2，All My Loving，Nowhere Man，Magical Mystery Tour(ステレオ，モノ)のみと言われています。
　オーストラリア盤EPは全て真ん中が抜けるタイプのPush-out Centreではなく，LPレコード同様のSolid Centreとなっています。
　また，オーストラリア盤EPは全て45rpmとなっています。

1. Twist And Shout
 (1)　Green Parlophone GEPO-8882
　1963年9月28日発売（UKオリジナルは1963年7月12日発売）のオーストラリア1枚目のEPのファースト・プレスです。
　ピクチャー・スリーブの表面の写真はFiona AdamsがEuston駅裏の爆弾被弾地で撮影したものを使ったUKオリジナル盤の”Twist And Shout"とほぼ同じものです。左上のＰarlophoneのロゴマークがUKオリジナルでは黒地に白文字なのが黒地に赤文字となっています。裏面はフォントを含めUKオリジナルとは異なっています。
　裏面にはFlipback(折り返し)があり，角が尖ったSharp Edgeのタイプとなっています。
　裏面の下には右側に丸いパーロフォンのロゴマークが入り，次のような４行の表記がなされています。
PARLOPHONE 45 R.P.M. EXTENDED PLAY MICROGROOVE RECORD
Copyright Record - All rights Reserved
Use a Fredorec Cleaning Sponge and Clendisc to help preserve this record
MADE AND DISTRIBUTED IN AUSTRALIA BY E.M.I. (AUSTRALIA) LIMITED, SYDNEY, NEW SOUTH WALES
　レーベルは緑地に銀文字のグリーン・パーロフォンです。このレーベルは最初の3枚のみで，それ以降は黒地に黄色のロゴマークが入ったイエロー・ブラック・パーロフォンに変更されています。
　Parlophoneのロゴマーク下に"EXTENDED PLAY"と記載されたバナーが付いています。
　レーベル中央左側にはPublisherのRoyalty Stampsとして”Robert MELLIN Limited"のロゴマークと，"PINCUS-GIL"（Side 1)，”LEEDS MUSIC”（Side 2)の文字が入っています。
　レーベル下部には”MADE IN AUSTRALIA FOR THE PARLOPHONE CO.LTD.SYDNEY,N.S.W."の文字が，RIMの部分には"Copyright record - All rights of the Manufacturer and of the owner of the recorded work reserved."，"Unauthorised public performance, broadcasting and copying of this record prohibited."の文字が記載されています。
　マトリックスは，7TCE762，7AXPA588（Side 1)，7TCE763，7AXPA589（Side 2)です。

Side One

1. TWIST AND SHOUT (Medley-Russell)
2. A TASTE OF HONEY (Scott-Marlow)

Side Two

1. DO YOU WANT TO KNOW A SECRET (McCartney-Lennon)
2. THERE'S A PLACE (McCartney-Lennon)

 (2)　Yellow Black Parlophone GEPO-8882
　再発盤です。
　裏面にはFlipback(折り返し)がありません。
　裏面下の丸いパーロフォンのロゴマーク，４行の表記もファースト・プレスと同様です。
　レーベルは黒地に黄色のロゴマークが入ったイエロー・ブラック・パーロフォンです。
　1969年以降1976年6月以前のプレスであり，ファースト・プレスにあったレーベル中央左側のRoyalty Stampsが無くなっています。そして，レーベル下部にあった”MADE IN AUSTRALIA FOR THE PARLOPHONE CO.LTD.SYDNEY,N.S.W."の文字は，”MADE BY EMI（AUSTRALIA) LIMITED. SYDNEY, NSW"の表記となり，RIM上部に移っています。RIMの部分の"Copyright record - All rights of the Manufacturer and of the owner of the recorded work reserved."，"Unauthorised public performance, broadcasting and copying of this record prohibited."の文字は記載順序が変わり，さらに全てが大文字で記載されています。
　マトリックスは，7TCE762，7AXPA588（Side 1)，7TCE763，7AXPA589（Side 2)で変更ありません。

2. The Beatles' Hits (Yellow Black Parlophone GEPO-8880)

　1964年2月6日発売（UKオリジナルは1963年9月6日発売）のオーストラリア2枚目のEP。
　UKオリジナルと同一のEPのはずですが，ジャケットがオーストラリア独自のデザインとなっています。Astrid Kirchherrの1962年のChair Sessionの写真を使用しています。オーストラリア盤は他にも，LPでは"With The Beatles"，"Beatles For Sale"，EPでは"The Beatles No.1"など独自路線を突き進んでいます。それらより先に売り出されたLPの"Please Please Me"やEPの"Twist And Shout"がほぼUKオリジナルのデザインを使っていることについては，売れると思っていなかったからという話もあるようで，真偽は明らかではありませんが，充分あり得る話かと思います。
　ジャケット裏面もオーストラリア独自のデザインで，On Air-Live at the BBC Volume 2のジャケットと同じ，1963年7月2日，宿泊先のホテルからギルフォード･ストリートを
ラッセル･スクエアに向かって歩いて行く彼らをデゾ･ホフマンが撮影した写真が使われています。また，UKオリジナルではTONY BARROWの解説がありますが，オーストラリア盤にはありません。
　ファースト・プレスはレーベルがTwist And Shout同様Green Odeon（次のThe Beatles No.1まで）ですので，これはセカンド・プレスとなります。
　このYellow Black Parlophoneは1964年4月～1969年6月のものです。
　レーベル中央左側のPublisherのRoyalty Stampsとして”ESSEX"のロゴマークと"LEEDS MUSIC"（Side 1)，”LEEDS MUSIC”，”CASTLE MUSIC"（Side 2)の文字が入っています。
　マトリックスは，7TCE760（Side 1)，7TCE761-1N（Side 2)です。Side２のみイギリスから送られたマザーを利用しています。

Side One

1. FROM ME TO YOU (McCartney-Lennon)
2. THANK YOU GIRL (McCartney-Lennon)

Side Two

1. PLEASE PLEASE ME (McCartney-Lennon)
2. LOVE ME DO (McCartney-Lennon)

【本日分】
EP（オーストラリア盤）3枚

【累計】
281アイテム

LP（アルゼンチン盤）67枚
LP（グアテマラ盤）17枚
LP（コスタリカ盤）1枚
LP（ジャマイカ盤）2枚
LP（チリ盤）21枚
LP（デンマーク盤）14枚
LP（トルコ盤）7枚
LP（ドミニカ盤）1枚
LP（ニカラグア盤）11枚
LP（パナマ盤）1枚
LP（東ドイツ盤）4枚
LP（フィリピン盤）7枚
LP（ブラジル盤）23枚
LP（ボリビア盤）1枚
LP（南アフリカ盤）42枚
EP（オーストラリア盤）3枚
EP（ブラジル盤）1枚
EP（南アフリカ盤）1枚
12インチ（ブラジル）1枚
シングル（グアテマラ盤）1枚
シングル（コスタリカ盤）2枚
シングル（デンマーク盤）5枚
シングル（ニカラグア盤）1枚
シングル（南アフリカ盤）7枚
オープンリール（イギリス盤）18本
８トラックテープ（ベネズエラ盤）6本
４トラックテープ（アメリカ盤）2本
カセットテープ（チリ盤）16本
カセットテープ（フィリピン盤）2本

※全てを揃えているわけではありませんので，ご容赦を。また，写真の解像度が悪くて申し訳ありません。

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